古典に学ぶ 50 ䷱ 火風鼎(かふうてい) 鼎は、大いに(吉にして)亨る。直前の䷰沢火革で行った改革が鼎で完成する。鼎で煮ることで、生ものも固いものも、いずれ口当たり良くすることができる。素材に手を加えて優れたものにする、あるいはトラブルを調整する意味もある。賢者を養い、部下を育てる... 2025.02.01 古典に学ぶ易経
古典に学ぶ 9 ䷈ 風天小畜(ふうてんしょうちく) 小畜は、亨る。密雲あれど雨降らず、わが西郊よりす。小畜は通じる。厚い雲がたれこめているが、待望の雨はまだ降ってこない。やがて西郊より黒雲がでて降ってくるだろう。しばらく時を待つこと。妨害があって憂う。小畜は柔、位を得て上下これに応ずるを、小... 2025.02.01 古典に学ぶ易経
古典に学ぶ 58 ䷹兌為沢(だいたく) 兌は、亨る。貞しきに利ろし。兌は、説なり。剛中にして柔外なり。説(よろこ)びてもって貞なる利ろし。ここをもって天に願い人に応ずるなり。説びてもって民に先だったときは、民その労を忘れ、説びてもって難を犯すときは、民その死を忘る。説の大いなる。... 2025.01.31 古典に学ぶ易経
古典に学ぶ 43 ䷪ 沢天夬(たくてんかい) 夬は、王庭(おうてい)に掲(あ)ぐ。孚(まこと)あって号(さけ)ぶ。癘(あやう)きことあり。告ぐること邑(ゆう)よりす。戎(じゅう)に即(つ)くに利あらず。往くところあるに利あり。朝廷に揚言して誠をつくして人々を呼びかけるが危険である。自国... 2025.01.30 古典に学ぶ易経
古典に学ぶ 3 ䷧ 山水蒙(さんすいもう) 蒙は亨る。我童蒙を求むるにあらず、童蒙来たりて我に求む。初筮は告す。再三すれば瀆る。瀆るれば告げず。貞しきに利あり。 蒙は通じる。自分の方から幼い者に教えようとするのではない。幼い者のほうから教えを請いにくるのが教育の本当の姿である。初筮は... 2025.01.29 古典に学ぶ易経
古典に学ぶ 49 ䷰ 沢火革(たくかかく) 革は、巳日(いじつ)にしてすなわち孚とせらる。元いに亨り貞しきに利ろし。悔亡ぶ。革は熟考して盛りを過ぎた己日の改めるべき日に行って初めて人々の信頼を得られる。大いに通じて貞正するがよい。後悔することはない。革は革新・革命の意。水と火の争いが... 2025.01.28 古典に学ぶ易経
古典に学ぶ 46 ䷭ 地風升(ちすいしょう) 升は、元いに亨る。もって大人を見る。恤(うれ)うるなかれ。南征すれば吉なり。升は昇であり、進み上昇するを意味する。直前の沢地翠が集積して次第に高くなることから、いよいよ昇になる。序卦伝=翠は聚なり。聚りて上るものはこれを升ると謂う。故にこれ... 2025.01.27 古典に学ぶ易経
古典に学ぶ 19 ䷊ 地沢臨(ちたくりん) 本文 臨は、大(おお)いに亨(とお)る。貞(ただ)しきに利(よろ)し。八月に至れば凶あり。 臨は大いに通じる。貞正を守るがよい。陽気は上昇して旧十二月から以後を経て旧八月になれば災いを被ることがある。陰陽消長の理(※1)その場に立ち向かうこ... 2025.01.26 古典に学ぶ易経
古典に学ぶ 11 ䷊ 地天泰(ちてんたい) 泰は、小往き大来る。吉にして亨る。泰は、12月消息卦。今や我が世の春を迎えた時である。陽が内側から徐々に伸張し、陰を外へ駆逐せんとする象で、組織や集団にあっては、望ましいものが勢力を拡大し、邪な者が次第に勢いを失っていく。個人的には、長所や... 2025.01.25 古典に学ぶ易経
古典に学ぶ ䷖ 山地剥(さんちはく)最悪の時 剥は、往くところに利ろしからず。彖に曰く、剥は剥ぐなり。柔は剛を変ずるなり。往くところに利ろしからずとは、小人長ずればなり。順にしてこれに止まるは、象を観るなり。君子の消息盈虚を尚ぶとは、天の行なればなり。象に曰く、山の地に附くは剥なり。上... 2024.07.29 古典に学ぶ易経