古典に学ぶ

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第6回 知行合一論

前回は王陽明の思想の根幹を成す「心即理」(心は即ち理なり)について解説しました。今回は、その「心即理」の思想と不可分の関係にある「知行合一」(知ることと行うことは本来一体である)という考え方について掘り下げていきます。この「知行合一」の思想...
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第5回 心即理の思想

前回は陽明学の中核概念である「良知」について詳しく解説しました。今回は、王陽明の思想の根幹を成す「心即理」(心は即ち理なり)という考え方について掘り下げていきます。この「心即理」という思想は、朱子学の「性即理」(性は即ち理なり)とどう違うの...
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第3回 朱子学と陽明学の違い

前回は「陽明学とは何か」という観点から、王陽明の思想の基本概念と特徴について解説しました。今回は、陽明学の特徴をより鮮明にするために、それに先行する儒学の大潮流「朱子学」との違いに焦点を当ててみたいと思います。二人の巨人 - 朱熹と王陽明中...
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第2回 王陽明の生涯と思想形成

今回は、陽明学を創始した思想家・王陽明(王守仁)の生涯と、その波乱に満ちた人生の中で彼の思想がどのように形成されていったのかを見ていきたいと思います。少年時代 ー 非凡な才能と高い志王陽明(王守仁)は1472年、明の成化8年に浙江省余姚の王...
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第1回 陽明学とは何か

ビジネスの世界では「知行合一」という言葉があります。この言葉の源流は、明代中国の思想家・王陽明(おうようめい)が唱えた「陽明学」にあります。知識と行動の一致を説くこの教えは、現代のビジネスパーソンや経営者にも深い共感を呼んでいます。では、こ...
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40 ䷧ 雷水解

解は、西南に利あり。往くところなければ、それ来り復(かえ)りて吉なり。往くところあれば、夙(はや)くして吉なり。 解は西南が有利。進んで行うが困難が解ければ退いて元の平安の地に帰ってくるのが良い。進んですることがあれば速やかに解決する事が吉...
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55 ䷶ 雷火豊

豊は亨る。王これを仮(いか)る。憂うるなかれ、日中に宜し。 豊は、通る。王自ら到達できる。心配は要らない。災いを除き中天の太陽が輝くように豊かに正大に行動する。 盛大、繁茂、肥沃などの意。力強く奮い立ち盛大を窮める。しかし、力強すぎて何でも...
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16 ䷏ 雷地豫(らいちよ)

豫は、候(きみ)を建て師(いくさ)を行(や)るに利あり。予のときは諸侯を動かして服さない国へ進軍してもよい。豫は、悦び楽しむこと。直前の地山謙が謙譲の精神を発揮すると、自然人望が高まり、次第に勢力も広がり万事順調となり余裕も出てきてここ楽し...
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39 ䷦水山褰(すいざんけん)

褰は西南に利し、東北に利ろしからず。大人を見るに利し。貞吉。 褰は西南方位の平地に進むがよく、東北方位の険しい地に進むのはよくない。大人と相談するとよい。貞正を保って吉。序卦伝 睽とは乖(そむ)くなり。乖けば必ず難あり。故にこれを受くるに褰...
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50 ䷱ 火風鼎(かふうてい)

鼎は、大いに(吉にして)亨る。直前の䷰沢火革で行った改革が鼎で完成する。鼎で煮ることで、生ものも固いものも、いずれ口当たり良くすることができる。素材に手を加えて優れたものにする、あるいはトラブルを調整する意味もある。賢者を養い、部下を育てる...
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