大過は、棟撓む、行くところあるに利ろし
大過は棟木が弱く折れそうである。進んでこれを修理するのがよく、そのような大事を決行しても良い。
屋根が重くて耐えきれず支える横木がきしんで中だるみしている様子。小過は穏やかで消極的で、大過も一応「往くところあるに利あり。亨る」だが、大吉とはならない。
序卦伝 頥とは養うなり。養わざれば動くべからず。故にこれを受くるに大過をもってす。物もって過ぐるに終わるべからず。
要するに、行き過ぎに軽傷を鳴らしている。
だが、彖伝では讃えているので、偉大な時間が隠されている。
孔子「我に数年を加し、五十にして以て易を学べば、以て大過なかるべし」
①荷を満載にした船で危険な川を渉ろうとしている。
②伸るか反るか、やってみないとわからない。
③乗り切ることにより初めて展望が開ける。
各爻
初六 籍(し)くに白芽(はくぼう)を用う、咎なし。
滑らかなちがやを敷く。慎み深い心があるので災いはない。慎重に行動すると良い。精進潔齋。
いかに度が過ぎていようとも、心から思うならそれは通じる。
変 43 ䷪沢天夬 決断決行には周到な配慮がいる。力で押し切ると行き詰まる。
九二 枯楊梯(こようこばえ)を生ず、老父、その女妻を得、利ろしからざるなし。
枯れかかった柳から芽が生じた。老夫が年若い女を嫁にした。うれしくないことはない。すべて順調にいく。女妻は初六。
天理に沿う物なら、過度も転じて適度となる。よきパートナーが現れる。
変 31 ䷞沢山咸 感動し、無心に対応するなら善悪を問うべきではない。理屈ではないから。
九三 棟撓(たわ)む凶
屋根が重くて棟木が弱いので凶。重任に堪えられない。沢山困の象。実力がない。背のびしてもダメ。凶。苦労が多い。九三と九四は棟の象。
自信過剰は見えるものも見えなくなる。過度の自信は災いの元。危うい
変 47䷮沢山困 陽が陰に覆われ、有るべきものが無く、困窮を極めて進退窮まる。
九四 棟隆し吉。だあれば咎
棟木が高くそびえている。吉。しかし思い上がっていると不慮のことが起こり、恥をかくことになる。気をつけなければならない。処理は早くする。
いたずらに迷い、弱気になりすぎると却って紛糾する。欲張らずに、どっしりと構えて崩さないこと。
変 48䷯水風井 誰に対しても差別をしない。欲するものには与える。最後までその姿勢を崩さないこと。
九五 枯楊華を生ず。老婦その士夫を得、咎なし。誉れなし。
枯れた柳から花が咲いた。老婦が未婚の男と結ばれる。そしりもないが、さりとて褒めた話でもない。事が長引くことが多い。一時盛運となる。
時運に逆らい、しかも土台が安定していないので長続きしない。
変 32䷟雷風恒 無理がない関係であってこそ、一貫した関わりが可能となる。
上六 過ぎて渉る。頂滅す、凶。咎なし。
川を徒歩で渡ろうとして力足らず、無理して頭まで水につかってしまった。凶。しかし、やむを得ないことであるから、凶はまぬがれる。見込み違いの懼れあり。溺死の恐れ。
たとえ敗れると分かっていても、身を挺して飛び込まなくてはならない時もある。無理と承知で行うべきである。
変 44䷫天風姤 人知を超えた出会いが起こり、予測しがたい軌跡が始まる。
互卦 1䷀乾為天
綜卦 28䷛沢風大過
錯卦 27䷚山雷頥
占いキーワード
荷が重い。船頭多くして船山に上る。
商売では、
互いに背を向けており、合わない。見込み違いや、仲介者の過失で損害がある。契約高や支払条件で負担が多く、資金不足で財政的にもピンチである。採算が合わない契約が多い。勝負は負け。
恋愛では、
互いにアンバランスなところが目につく。自意識が過剰なところがあり、相背き、恋は破れる。互いに譲り合えば良いのだが、それができない。
結婚は高望みのところがあり難しい。性格も不一致なところが見られる。仲人にも問題があり過失がある。
病気は、
手遅れの恐れあり、大病となる。死亡葬式の卦(八純卦)と言われるので危うい。疲れ。
失いもの
発見できず、堆ものとにい戻らない。
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